ラジオメディアにおける高ロイヤルティの要因研究~2015年度大学院生支援プログラムより(1)|『大学院生調査研究レポート』

twitterでシェアするfacebookでシェアするgoogle+でシェアする
ビデオリサーチ オープンカフェ
現在実施中の調査調査にご協力いただく皆様へ今月の数学とっ撮り食堂(仮)M(みんなの)ランキング
その他のメニュー

大学院生支援プログラム

研究結果紹介へ
2016.05.18|2015年度 |

ラジオメディアにおける高ロイヤルティの要因研究~2015年度大学院生支援プログラムより(1)

ラジオメディアにおける高ロイヤルティの要因研究~消費者行動論の観点から~

早稲田大学 大学院商学研究科(早稲田大学ビジネススクール) 佐藤一司

○・

ラジオ イメージ.jpgのサムネイル画像



研究内容

 ラジオ局に対するロイヤルティの構成要因を定量的に分析する。

実施した調査

 ラジオを月1回以上聴く1都3県在住の15才〜69才男女にインターネットによる調査を実施。有効回答1196名。

背景

 先行研究から、ラジオは毎日同じ放送局を聴いている人が多い非常に習慣性の高いメディアであると推察される。この特徴はラジオ特有のものであり、特にザッピングが多いテレビとは大きく異なる。本研究では、ラジオの習慣的な聴取行動にアプローチする。

リスナータイプの分類

 聴取者のニーズを、特定の放送局を聴きたいというニーズ(特定局志向)と、特定の番組を聴きたいというニーズ(特定番組志向)に大別できるという考察をおこない、この2軸をもとにクラスター分析をおこなった結果、4つのリスナータイプに分類することが出来た。

ラジオへのロイヤルティは2つに分解できる

ラジオ 1.jpg

4つのリスナータイプ

ラジオ2.jpg


リスナータイプの特徴

ラジオ3.jpg



明らかになったこと

ラジオ4.jpg

①ラジオは、特定局志向と特定番組志向を2軸にしたリスナー分類をすると、それぞれのラジオへの関心に差がある。

②両方の志向が高いほど、聴取頻度・態度(好意度)も高くなる。

③両方の志向が高いタイプは、聴取目的意識も高く、番組ジャンルを問わず最も高頻度に聴いている。

④番組ジャンルによっては、聴取者タイプのグループ分けが異なる。

⑤AMとFMによって、聴取者タイプのグループ分けが異なる。

⑥聴取目的によって、ラジオへの態度やその後の行動が異なり、トーク番組が最も影響を与える。

⑦聴取目的によって、放送局の選局が異なる

結論

放送局への関与が高いと特定の1局に対するロイヤルティが高まり、番組へのロイヤルティが低くなる。

②番組への関与が高いと特定の番組に対するロイヤルティが高まり、放送局へのロイヤルティが低くなる。

③しかし、放送局と番組への関与が両方高い聴取者が一定数いて、この層は複数の放送局を跨いで聴くようになるが、特定の複数の放送局に対するロイヤルティも同時に高まる。

まとめ

 本研究では、ラジオは毎日同じ放送局を聴いている人が多いため、特定局へのロイヤルティが高くなると仮定していたが、必ずしもそうではないことがわかった。ラジオに対する関与の高まり方は一様ではなく、聴取者タイプごとに違いがあり、それによって聴取局の選定行動が異なることが明らかになった。

①放送局にも番組にも関与が高いタイプ(ラジオ好き)は、複数の放送局を聴く。

②放送局への関与が高いタイプ(特定局ファン)は、限りなく特定の1局だけを習慣的に聴く。

③番組への関与が高いタイプ(バラエティ・シーキング)は、その間の位置になるが、放送局への関与が低いため複数の放送局を聴く傾向が高い。



    

視聴率調査・マーケット調査のビデオリサーチがお届けする、コミュニティサイト「ビデオリサーチOpen Cafe」

page top